子どもの頃、「白線引きの粉を触った手で目をこすったらダメ!」って注意された記憶はありませんか?
運動場のライン引きは従来、強アルカリ性の「消石灰(水酸化カルシウム)」が主に使用されており、日本眼科医会によると眼に入ると角膜や結膜を侵し、視力に影響する障害を残す危険性があると指摘しています。また、文部科学省スポーツ青少年局からも、より安全性の高い炭酸カルシウムを使用するよう配慮が求められています。
エコと安全性が求められる昨今、むつ湾産ホタテの貝殻を100%使用したラインパウダー「スキャロップマーカー」が青森エコサイクル産業協同組合より製造及び販売されています。しかもこちらで製造されている貝殻のラインパウダーは世界でもオンリーワンとのこと。
ホタテ貝は、牡蠣などの貝と比べて殻に付着する海の不純物が少なく、成分の98.8%が炭酸カルシウムなため非常に安全性が高いと言えます。
製品の性能も従来品(卵殻由来と石灰石由来の炭酸カルシウム)と比較実験したところ、飛散が少なく鮮明で臭気もなく定着性も良い結果が出ています。
平成23年10月に「青森市新商品開拓者認定」に登録されたほか、「青森県リサイクル製品」や「レッツBuyあおもり新商品」などにも商品認定されています。
原料のホタテの貝殻は、本来廃棄されてしまうものですが、これを有効利用しているのも環境にやさしいといわれるゆえんです。ホタテの貝殻を堆積させ、雨風にあて自然に乾燥させると、無臭となり、これを工場で洗浄→粉砕→乾燥→粉砕の手順で製品が作られます。
県内の小中学校でもまだ使用している学校は多くはないとのこと。弱アルカリ性なので、眼にだけでなく皮膚に付着しても安全です。児童生徒が元気いっぱいグラウンドで活動する際に、ぜひこの安全性と環境への配慮が高い、あおもり生まれの「スキャロップマーカー」を検討してみてはいかがでしょうか。
(撮影協力:青森市立沖館中学校)
青森エコサイクル産業協同組合
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