【青森市の第二のお花見 ~🌸りんごの花を摘む🌸~】

今年はゴールデンウィーク前に桜が散ってしまい、花見シーズンが終わってしまったと思いきや、青森市には第二の花見シーズンがあります。

それは・・・

🌸りんごの花見です!🌸

上の写真は、青森市浪岡にある東北自動車道付近の園地にて、5月6日に撮影しました。

撮影したりんごの花は、独特な甘い果実の芳香で知られる青りんごの「王林」です。

撮影させていただいた園地では、王林の開花が最も早く、これから有名な品種である「ふじ」などが次々と開花していくそうです。

そして、開花の時期は園地が一面りんごの花で美しく彩られるのですが、りんごの生産者にとっては一仕事・・・

いやいや、二仕事の時期でもあります。

その二仕事のうちの一つが「摘花」と呼ばれる作業です。

りんごの花は、真ん中に「中心花」と呼ばれる大きな花と、その周りに放射状に4個程度の花を付け、ひとかたまりになって咲きます。

摘花は、つぼみや花の時期にこの中心花のみを残して周りの花を摘み取る作業で、早い時期に摘み取るほど残った花や果実にエネルギーを回せるため、りんごの品質向上につながります。

こういったことから、りんごの花を早く摘み取るため、りんごの花見ができる期間は、桜よりも短くなりやすい傾向があるように感じます。

ちなみに、この園地の生産者さんは、今年新しく伸び始めた枝には品質のよいリンゴの果実は成らないため、新しく伸びた枝の花をすべて摘んでしまうそうです。

中心花だけを残す形で摘花すると、熟練した方でも樹1本につき2時間以上もかかるそうで、何百本もあるとかなり骨が折れるため、少しでも省力化したいですものね。

また、摘花の他にも5円玉ほどの大きさの実が成ったときに選っていく「摘果」と呼ばれる作業などにより、最終的に収穫できる果実は、4~5個の花のかたまりがあって、ようやっと1個といったところだそうです。

そして、二仕事のうちのもう一つが「授粉」の作業です。

授粉は、1つ1つの花に花粉をつけて確実に実を成らせるための作業です。

「毛羽たき」を使用し、花と花をこすり合わせながら人の手で行う人工授粉もありますが、この園地の生産者さんは「マメコバチ」のお力を借りて授粉をしてもらっていました。

マメコバチは、ミツバチより少し小さいくらいで可愛らしく、写真の奥にうっすら見える巣箱から園地をブンブン飛び回って、たくさんの花から花へと移動しながら、授粉を手伝ってくれる働きものです。

マメコバチさん、いつもありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

まだ、りんごの花は見頃真っ盛り。

晴れた日はゆっくり近くを散歩しながら、歩道から見えるりんごの花を見て、心を癒してみませんか?

近くでりんごの花が見られない方は、りんごの農作業や生育の様子を撮影した動画を今後YouTube等にアップしていく予定ですので、そちらをご覧になりながら、楽しくお過ごしいただければと思います。

(動画については、アップ時に当ブログやフェイスブック、インスタグラム等で告知いたします。)