【🍇あおもり産品フルーツ便🍎(初夏のあおもりカシス・りんご・ぶどうの園地の様子)】

5月は雨の多い日が続きましたが、6月は晴れた日が続き、夏の暑さを感じる今日この頃。

そんな中、あおもり産品のフルーツ達は元気に育っていました。

6月4日はあいにくの雨模様でしたが、青森市の北限に位置する青森市農業振興センター内のふれあい農園で開かれたカシスの栽培講習会に参加させていただきました。

(写真左:栽培講習会前の様子)
(写真右:雨も滴るいいカシス園地の様子)

青森市内では、カシス栽培も盛んに行われており、実はカシス生産量が日本一となっています。

皆さんご存じでしたか?

今はまだ果実は緑色ですが、これからだんだんと黒く色づき、6月下旬から生産者の方たちが実を傷付けないよう一粒ずつ丁寧に手摘みで収穫していきます。

ベリーの王様カシスは抗酸化成分として知られるポリフェノールを多く含み、中でもポリフェノールの1種であるアントシアニンの含有量が多いのが特徴です。

カシスに含まれるアントシアニンには、眼精疲労の軽減、目の下のクマの緩和、末梢血流改善などにも効果的と言われており、健康や美容面でも大注目のスーパーフルーツです!

6月8日には、青森市内3か所の園地で開かれた第2回りんご栽培講習会に参加させていただきました。

上記の写真は、栽培講習会の様子と・・・

軽トラックの運転席の上部がないトラック!?

りんごの樹は、収穫しやすいように低い位置まで枝を剪定したり、枝を地面に向かって誘引しており、通常の軽トラックだと枝や果実にぶつかってしまい園地内を走りづらいため、軽トラックの上部を切断しているのだそうです。

(りんご園地ではよく見かける光景ですが、あくまで園地内での走行のみで、公道を走ることはできません。でも、一度は乗ってみたいですね。)

(写真左:「ふじ」の様子)
(写真左:葉の裏についたダニを観察中)

八甲田山麓の園地では、りんご「ふじ」の果実の大きさが1.5~2cm程度に成長しており、天候が良かった影響か平年を上回っているそうです。

ちょっとした小ネタですが、りんごは「偽果(ぎか)」と呼ばれる作物で、りんごの硬~い芯が植物学上のりんごの「果実」部分であり、いつも私達が食べているシャクシャクした部分は「花托(かたく)」と呼ばれる部分で、実はりんごの果実ではないのです。

(あくまで植物学上でのお話ですので、一般的には食べている部分がりんごの果実という認識で問題ありません。)

青森市の6月というと、梅雨に入り「やませ」が吹き始めて、少し肌寒くなる日が続くものですが、今年は晴れた暑い日が続いたためか、リンゴの若葉の裏に害虫であるダニの一種「ナミハダニ」が見え始めていました。

(さすがに小さすぎて、ダニを撮影することはできませんでした・・・)

放っておくとダニが増えて葉の汁を吸われ、葉が枯れてしまうため、被害が酷い場合は薬剤の散布をするよう講習会でも呼び掛けていました。

今のところ、大きな病気の被害報告はなく順調に育っているため、このまま収穫まで無事に成長して、美味しい青森市産りんごが皆さんに届くことを願っています。

6月11日には、青森市南部にある高田地区のぶどう園地で、シャインマスカットを種無しにする薬液処理を見学させていただきました。

(写真左:シャインマスカットのハウス栽培の様子)
(写真右:満開のブドウに種無し処理をしている様子)

こちらの園地ではハウス栽培のためぶどうの生育が早く、露地栽培よりも一足先にぶどうの花が満開となったので、ぶどうを種無しにするために薬液処理を行っています。

収穫までに全3回、薬剤を変えながら処理していくのですが、今回はその内の2回目となります。1回目は種無しにすることを目的とした処理でしたが、2回目と3回目は種無しにすることに加え、粒を大きくすることも目的としています。

(写真左:種無し処理の薬液)
(写真右:薬液に浸透させている様子)

熟練の技でサクサクと薬液に浸透させながら、どんどん進んでいき、約300㎡の栽培面積を2人で2日ほどかけて処理を終えるそうです。

この他にも、6月下旬からは青森市産さくらんぼの収穫、出荷が始まります。

あおもり産品フルーツ界の先陣を切るさくらんぼに続き、続々と出荷され始める青森市産フルーツを是非お楽しみに!