雪解けがぐんぐん進み、桜も満開となり、ついに青森の春が本格的に始まってきました。
今回は、4月16日に行われたりんごの栽培講習会の様子や春のりんご園地の様子、りんごの花芽等の情報をお届けします。
当日1回目の講習会は青森市新城地区にあるりんご園地で開かれました。
このりんご園地ではわい化栽培された樹で規則的にりんごの樹が並んでいます。
※わい化栽培とは、りんごの樹の背が低くなるよう、コンパクトになる樹の根の部分(台木)とおいしい実の成る樹の上の部分(穂木)を接ぎ木した苗を使用した栽培方法です。
わい化栽培のメリットとしては、樹がコンパクトになる分、収穫などの農作業が楽になることです。
ちなみに最近では、さらにこれを密にして栽培する高密植わい化栽培も行われています。
講習会開始まで少しりんご園内を見学していると、野ねずみの通った跡がクッキリと・・・
下写真の赤枠部分に見える黒い溝が野ねずみの通った跡で、春先りんご園地や畑などでよく見られます。
野ねずみは体長が10cm程度の見た目はハムスターのように可愛らしいのですが、りんごの根元を食害するのが困りもの。(野ねずみを見かけたら今度写真を撮ってみたいと思います。)
ちなみに矢印の黒い物体はねずみ除けの網で、ねずみの手足が網に引っ掛かり根元の食害を防ぐことができます。
そうこうしているうちに、栽培講習会が始まりました。
今年は例年より3月の気温が高かったことから、りんごの開花が早まる予想とのことです。
開花が早まると、4月末頃に発生する遅霜の影響を受けやすく、遅霜が発生すると開花したばかりの花芽が凍ってしまい、実がならなくなるため注意が必要です。
また、りんごの花芽の生育具合も園地のある地域によって、大きく違いが出ていました。
八甲田山の麓にある園地のほうが、新青森駅がある青森市北西部の園地に比べて生育が早く、花芽が開いていました。
これからは、りんごに限らず、青森市ではたくさんの農作物が栽培・収穫されていきますので、旬のあおもりの農作物の情報を皆さんにお届けしていきます。