富士には 月見草が よく似合う (太宰治 著 『富嶽百景』より)
八甲田には 根曲がり竹が よく似合う...
6月19日は太宰治の桜桃忌。
太宰は根曲がり竹と若生昆布が入った『若竹汁』が大の好物だったそうです。
下準備に手間はかかりますが、ぽくぽくとした触感が、私も大好きです。
ちょうど先日、山菜取りが好きな知人から、根曲がり竹をいただいたので、さっそく若竹汁を作ってみることにしました。
根曲がり竹は、ゆでてから皮を剥く方法もあるけれど、我が家の鍋は小さいので、先に剥くことにします。
①まずは、包丁で先端を斜めにそぎ落とします。
②次に、皮に切れ目をいれます。
こうすることで、皮が一気に剥けます。
ここまでの作業に、約30分。
ちょっと疲れたので、短いのは皮が付いたまま焼いて食べることにします。
③次に茹でます。
塩を少々入れ、沸騰したところに根曲がり竹を入れて、待つこと約10分。
ゆで時間は太さにもよるので、様子を見ながら。
茹で上がりは、きれいな緑色になります。まさに若竹色。
④一晩位、水にさらします。
根曲がり竹は、そんなにアクは強くないですが、水にさらしたほうがえぐみが和らぎます。
でも今回は、早く食べたかったので、さらす時間を省きました(^^♪
⑤次は調理の下準備。
根曲がり竹の下の根元部分で、包丁が入らない固いところは捨てます。
でも、節と節の間の緑の部分は柔らかかったりするので、こんな感じで切ります。
輪切りにすると、いろいろ使いやすいです。
⑥あとは、通常の味噌汁を作る要領で、根曲がり竹を使います。
我が家には若生昆布がないので、あおさを代用。
調理時間は約10分で、できあがり!
素焼きは、ちょっとえぐみもあるけど、それもまたよし。
熱いうちに、味噌とマヨネーズをつけて食べると、とってもおいしい!
それでは、山の幸(と、知人)に感謝を込めて、いただきます!!!
※根曲がり竹
チシマザサ(千島笹)の若竹の事です。
信越から東北にかけては「根曲がり竹」、山陰地方などでは「姫竹(ひめたけ)」又は「姫筍(ひめたけのこ)」などと呼ばれ、古くから各地で山菜として親しまれてきました。信越や東北は雪が多く、チシマザサの若芽が地上に芽を出し始めは雪の重みで根元が曲がっているものが多いことから根曲がり竹と呼ばれるようになったと言われています。
【おまけ】一足先に、味見をしていたのは・・・
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虫も喜ぶおいしさ(‘◇’)ゞ
皮つきで茹でてたら、あぶなかったね~