昔、ホタテは殻を大きく開け、帆掛船のように風を受けて水面を移動すると考えられていたことから、「帆立貝」と名付けられたといわれています。
【特徴】
むつ湾には、東に位置する下北半島、西に位置する津軽半島、南に位置する八甲田山系の自然豊かな山々からミネラルを含んだ雪解け水が流れ込みます。
また、日本海に流れる暖流の対馬海流も流れ込みますので、山の水と海の水が混ざり合って、むつ湾の水は、ホタテ貝の餌となるプランクトンを育てる良質な水となります。
自然豊かなむつ湾で育てられたホタテには、たんぱく質・脂肪・カルシウム・ビタミンなどの成分が含まれています。
そのほかにも、目や脳の発達を助け、また、コレステロールを減らして血圧を下げたり、心臓の活力を高める効果のあるタウリンというアミノ酸を含んでいます。
北国のほどよい寒冷気候と湾特有の静穏さが、ホタテ貝の生育に最も適した環境となっており、品質、味ともに優れたホタテが生産されています。
むつ湾のホタテは、うま味はもちろん、引き立つような甘みと貝柱の高さが特徴です。
【水揚げの多い時期(市内)】
6月~8月
※一年中入手できます。
陸奥湾のほたてがいには、春~秋季、下痢性の貝毒が蓄積されることがありますが、うろ(黒い部分)を除去すれば安全です。
【販売場所】
鮮魚店、市場、スーパー・百貨店、インターネット通販等
【目利き】
殻付きの場合は口がしっかり閉じていて、生きている新鮮なものを、むき身の場合は白く光沢があるものを選びましょう。
【ホタテの上手なむき方】
〔下準備〕
◎ホタテ貝は塩水で下洗いしてください。
◎手を切らないために、軍手をするか、タオル等で貝を挟んで持つことをお勧めします。
〔むき方〕
(1)貝殻の平らな方(白っぽい方)を上にして、丸く膨らんだ方を下に持ちます。
すき間に貝べら又は洋食ナイフを入れ、貝の底を押し上げるようにして、貝柱を離します。
(2)貝をひっくり返し、うろ(黒い部分)をへらで押すと、簡単に貝柱からヒモなどが離れます。(うろは食べない。)
(3)貝柱の横に小さい小柱がついているので、その部分からへらを入れるときれいにとれます。
(4)ヒモは捨てずに、包丁の背を利用してヌメリや黒い汚れを取ります。
お刺身で食べるときは、繊維に沿って縦に切ると、歯ごたえが出て甘みが増し、弾力のあるプリップリの食感が楽しめます。
トロッとした食感を好む方は横から切ってください。
※ヒモは、適当な長さに切って、お召し上がりください。ヌメリは塩でもむときれいにとれます。
青森県産機能性食品素材データベース(青い森の食材研究会ホームページ)
ホタテガイ
http://www.21aomori.or.jp/kinou/sozai/post-30.html