『筒井紅かぶ』
形はほぼ球形で、表皮だけではなく、茎も葉も赤く中身も赤みを帯びているのが特徴です。漬物にすると、さらに鮮やかな赤色になり、生で食べると硬く、やや辛味がありますが、加熱すると甘みが出るためグリルやスープにしても美味しくいただけます。
【あおもり伝統野菜】
青森市では100年以上前から漬物用の赤かぶとして、筒井地域で「筒井紅かぶ」、久栗坂(くぐりざか)地域で「笊石(ざるいし)かぶ」が栽培されていました。しかし、漬物離れとともに、一農家が作付けするのみとなりました。存続が危ぶまれた時期もありましたが、青森市の伝統野菜として見直され、現在、市内の農家数戸で栽培が継続されています。
≪伝統野菜とは≫
※その土地で古くから作られてきた野菜で、地域の食文化とともに育まれ、個性的な味や香りを持っているものもあります。
栽培に手間がかかる、形が不揃いで流通に向かないなどの理由から、栽培農家が減り希少な品種となっていましたが、地域ブランドとしての伝統野菜に注目が集まっています。
【収穫期と食べ方】
どちらも10月下旬から11月下旬にかけて収穫期を迎えます。
青森市内の一部飲食店・レストランなどで、漬物はもちろん、パスタやスープ、蒸しパンなどが提供されています。