「優先」…りんごの花言葉であることを、みなさんはご存知でしたか?
この花言葉は、「果実よりも先に美しい花を咲かせることに由来している」と言われています。
そんな美しく可愛らしいりんごの花が、桜のシーズンをつい先日終えたばかりの青森市内のりんご園で咲き誇っています。
写真は5月14日(木)の本市浪岡・下石川地区での風景。
4月中旬からの天候不順により、低めの気温が続いた青森市…。一時、成育の遅れが心配されたものの、それでも王林(りんごの品種。おうりん。黄色いりんごで程よい甘さが人気の品種)は平年より3日ほど早い開花。
これに続けとばかりに、ジョナゴールド、つがる 、ふじ…と、青森を代表する銘柄が続々開花を迎えています。
ところで、りんごの花の色は?
りんごの品種によって違いはあるものの、基本的には蕾のときは濃いピンク色が混じり、開花するにつれ、だんだんと白くなってくるのが特徴。
そして、品種により花の色や花びらの形が異なっています。
結構、品種によって特徴があって面白いので、ぜひ調べてみてくださいね。
そんなりんごの花ですが、時期的に開花のタイミングが近い桜とはちょっとした違いがあり、桜は、葉っぱが出る前にピンクの花がまとまって咲くのに対し、りんごの花は、新緑の葉っぱとともに蕾のピンク・花びらの白で枝を彩ります。
ピンクの蕾と白い花、そして新緑の葉っぱを枝いっぱいに纏い、爽やかな風に揺れる姿は、私たち津軽人の眼に、心に、古くから焼き付けられた春の風景…。
今年一年、台風などの災害に見舞われることなく、無事に豊かな出来秋を迎えられるよう、生産者の皆さんの一年が始まります。
ちなみにですが、りんごの実の花言葉もあり、なんと「誘惑」「後悔」…。
いずれも、蛇にそそのかされたアダムとイヴが禁断の果実(西欧ではしばしばリンゴの実とされていますが…)を食べ、エデンの園を追放されたことにちなんでいると言われています。
と言いながら、既に花の時点で「誘惑」されてしまってますが…。
この度のコロナ禍が沈静化した際には、ぜひ、皆さんもりんごの花に「誘惑」されてくださいね。